せどり記事

せどりで起業・独立はできるのか?【40歳経営者より】

 

 

友達にせどりを勧められて、始めてから早数年。
最初のうちは苦労もあったけどコツコツ頑張って、一般的なサラリーマンの倍くらいは稼げるようになったの!
てへぺろっ!

単純作業だけどやりがいも感じるし、私には合ってる仕事みたい!

ところで最近、「せどりで起業」したって人の話を小耳に挟んだんだけど、本当かしら?
なんとなくメルカリでせどりを始めただけのあたしが、起業・・・なんてできるのかな?
悩む人

 

こんな疑問にお答えします。

本記事の内容


本記事の信頼性

記事を書いている現在の年齢が
40歳でIT業界歴 20年。

プログラマーと せどり をやりつつ会社の経営もしております。

 

ハイ! 出来ます!

せどりが専業の会社でももちろん可能ですし、2006年に「中小企業挑戦支援法」なるものが施工され、翌年以降はたとえ資本金が「1円」だとしてもとりあえず起業する事は出来るようになりました。

なので、出来るか? と問われれば

かずま
出来るっ!

というのが、間違いの無い、絶対にして唯一無二の回答です。

ドントウォーリー!
それでは今回はこの辺で・・・

・・・ではちょっと味がないですし、貴方が起業を考えているのであれば、「起業が可能か否か」よりも熟考しなければならない事が沢山ありますので、もう少しお付き合い下さいね(笑)

私にとっての起業

将来はしゃちょうさんになるんだっ!
悩む人

小さい頃は、「社長」というものが何かもよくわからず、「総理大臣」や「大統領」と同様に「何をしてるかはわからんけど、お金持ちでなんとなくすごい人!」として認識していました。

時は流れ、成長し、ある程度社会人としての経験を積んで行く中で、「社長」に対するイメージも自然と変化していきましたが、それでも自分が社長になる、というヴィジョンはなかなか見えてきませんでしたし、そもそも意識すらしていませんでした。

そんな私も、2021年、晴れて起業致しました(パチパチ)。

社員もおらず1人社長で 「社員を束ねたすげえひと」になったわけではありませんが、自分の会社を持つ事ができたということに、お恥ずかしながら少なからず達成感を感じております。

さて、上記の通り、せどりが専業であろうとも、まとまった資本金が無かろうとも、「とりあえず起業する事は出来る」のですが、「起業」はあくまでスタートであり、ゴールではありません。

王様の耳もロバの耳ではない様に。

スタートはたやすくとも、いざそこから会社を運営していくとなった時に、現実に越えなくてはいけないハードルや障害が見えてくるはずです。

私はせどりを専業として起業したわけではないのですが、ごく最近、かつ生まれて初めて会社を立ち上げたという立場から、せどりで起業したいと考えている、もしくは単に興味があるといった方達にお伝えしたい事をまとめました。

せどらーとしての道を歩む同志たちの参考になれば幸いです。

 

ホントにガチでリアルに、1円あれば起業できるの?

上記の通り、2006年までは
・有限会社でも300万円
・株式会社に至っては1000万円
という大きな資本金が必要でありましたが、新規企業の参入の妨げになるという観点から、それ以降は「1円」でも会社設立が可能になりました。

※2006年に有限会社法というのが廃止されたので、今から有限会社を作ることはできません。


・・・とまあ、文字面だけから解釈するとそういう事なんですが、現実には、所持金1円で会社が持てるのかというと、そうではありません(涙)

なんだか騙された様な気持ちになったらすみません。

まあ、せどりの会社を立ち上げて一人で業務を行うのであれば、オフィスや店舗を確保するための開業資金は必要ないとしても、「会社設立のための事務手続」の費用だけでも20万強は必要です。

分かりやすく言えば、「資本金」は1円でもいいですが「資金」は1円ではとても足りません。

ただ、それでも以前と比べると起業のハードルが大きく下がったのは間違いありません。

私と同年代、もしくは上の世代の方達は、昔と比べると「会社経営者」という肩書きの方達がずいぶん増えたな、という印象があるんじゃないでしょうか。

せどりで起業するメリット

そんなわけで、以前と比べれば敷居は低くなったもののある程度の費用は例外無く必要ですし、手間も掛かります。

なんとなーく、ただ「起業」とか「会社経営」って言葉に憧れや興味を抱いていた方だと

手間がかかる上にお金もかかるなんて、なんだか踏んだり蹴ったりだわ!
起業って聞くと聞こえはいいけど、なんだか大変そうねぇ。
悩む人


と感じられる事でしょう。

では、費用と手間をかけて起業するメリットはなんでしょうか?


税金対策(節税)
世の中にはたくさんの、そして様々な職種の事業主さんがいらっしゃいますが、私と同じく、個人で起業した(もしくは起業を考えている)目的が「節税である」という方達は多いはずです

どういう事かと言いますと、せどりに関する様々な費用を「経費」として申告する事ができます

せどりであれば、起業する際にわざわざ大きなオフィスを用意するという方はほとんどいないと思いますが、自宅で仕事をしている以上、パソコンの購入費用インターネットの接続代金家賃や光熱費、さらに店舗仕入れをしているのであれば、移動に必要な車のガソリン代なんかも一部経費として計上出来て、その結果課税対象が少なくなって、つまりは節税につながるんですね。


事業拡大をみすえた場合に有利
せどりで稼ぐためのコツは非常にシンプルで(※作業内容についてはコチラ ⇒ ①輸入転売の始め方

リサーチにより市場を把握し、可能な限り仕入値を低くする
というのが、最終奥義といっても過言ではありません。

そんなわけで、いかにして仕入値を安くするかということを突き詰めていくと最終的に、ネットショップや実在店舗で仕入れるのではなく「個人で製品メーカーや卸業者から仕入れる」というところに行き着きます。

これは厳密にいえば「せどり」の枠を超えているのですが、安定して最安値での仕入れが可能になります。

今後、さらに事業を拡大させたい! と考えるのであれば個人より法人の方が、社会的信用も高く取引が成功する可能性も高まります。

法人以外とは取引しないという企業も少なくありませんからね。

せどりで起業するデメリット

常に労力を注がなければならない。

ご存知の通り、せどりは成功報酬型のビジネスです。

月に数万円程度でも月収200万円を超えていようともその事実は変わりません。

始めたばかりの初心者でもセオリーに沿って努力すれば大きく稼ぐ可能性があるし、逆にベテランでも手を抜いて仕入量を減らせば収入が下がります

経営者ともなれば、「今月は収入が無かった」では済みません。

例えるならマグロの様なものです。

常に泳ぎ続けなければならない。

同じネットビジネスであっても、ブログやYouTubeであれば、労力を注いで作った記事や動画はその後手をかけずとも収益をもたらしますが、せどりはそうはいきません。

かずま
早いうちに身を粉にして働いて、社長になってその後は悠々自適に生きる

よくあるこんな青写真とはちょっと距離がありますね。


確実な収入が見込めない

せどりは特別なスキルや準備が必要なく、大失敗して大損する可能性も低いビジネスですが、リスクがない訳ではありません。

それは、販売するための土俵が他者任せである、というところです。

仕入れ先に関しては比較的多種多様ですが、販路に関しては初心者であればメルカリ、ある程度経験を重ねれば大体の方がアマゾンを利用していると思います。

月に何百万もの売上を出し、数え切れないほどの取引をしていると感覚が麻痺しがちですが、その販売のステージは「貴方が一から築き上げたもの」ではないのです。

意図せずともなんらかのトラブルが起きたり、規定違反を起こしてアカウントが停止されてしまえば、必然的にその間の会社としての売り上げはゼロということになります。アカウント停止から復活できれば いいですが、完全に利用できなくなったとしたら・・・悪夢ですよね(怯)。

停止にならずとも、サイト側の意向で販売手数料が上がるだけでも随分痛手となるでしょう。

もちろん、現在メインで使っているサイト以外の販路を利用する手もありますが、全く同じ仕組みのサイトというのはありません

同じサイトで販売し続けている事で得たメリットやアドバンテージを失うことになりますので、少なからず収入は下がるでしょう。

販売の方法を完全に他社に依存している以上、向こうの出方次第では突然せどりでのビジネスを続ける事が難しくなる、という事実は頭に入れておかなければなりません。

予期せぬ別れは人生にはつきもの。

ある日突然、販路にしているサイトに「バイバイ」なんて言われたら・・・
あの夏の失恋以上のダメージを負うことになるでしょう(慟哭)。

もっといえば、せどり自体がいつまで稼げる仕事なのかも不明です。

実際、私がせどりを始めた3年前にはすでに・せどりではもう稼げないとまことしやかに言われておりました。

現実にはまだまだせどりが下火になる気配はありませんが、先のことは分かりません。

同業者が増えれば増えるほど大きく稼ぐのは難しくなります

加えて、世間に周知されてから日の浅いビジネスです。

今後、派手に稼ぐ人が増えすぎる事が危惧され せどりというビジネス自体になんらかのテコ入れ があれば、現在の様に稼ぐことは出来なくなります。

現状においてそういった予兆や予想があるわけではありませんが、全く可能性がないとは言えません。


せどりを独立のための肥やしにするという考え方

かずま
起業した会社をすぐ潰したい

と考える人はいません。

上記の通り、法改正により個人で会社を立ち上げることは、実に容易くなりました。

しかしながらその実、起業してから10年後に生き残っている起業は、 全体の10%!!  にしか過ぎません。

逆に言えば・90%は10年以内に消えているということになります

「起業」することはあくまでスタートであり、それを継続することの方が遥かに難しいというのが、この数字からも単純にお分かりになるでしょう。

貴方がこれからの人生、再度会社勤めにならずに生きていくにためには、この生存競争に勝ち続けなければなりません。

まして、先の見通しが立ちずらい「せどり」を専業にするならば、いつ訪れるとも分からない倒産への大きなリスクを持ち続けたまま運営していくことになります。

というわけで、私のオススメは・せどりの会社を作るのではなく、せどりを起業への足掛かりにするということです。

私もせどりから少なからず収入を得てはいますが、せどり以外にも、投資やプログラミングといった分散した収入源をもっております。

私にとっても考えたくないことですが、万が一せどりによるビジネスが全くもって続けられなくなったとしても、会社が死ぬ事はありませんし、妻や娘2人を露頭に迷わせる様なことにはなりません。

せどりを専業に起業となると問題は多いですが、副業してはこの上ない仕事です。

特別な準備が必要なく、仕事量を調整できるため、本業を圧迫することなく続けられる。

仕事を始めてから短期間で収入を得る事が可能であることからも、独立への武器の一つとしては完璧ですよね。

 

さいごに

というわけで、執筆時点で数か月前に起業したばかりの新米経営者という立場で恐縮ではありますが、せどりでの起業について思うところを書かせて頂きました。

全体の印象として

せどりだけではちょっと難しいのかな
悩む人

と感じられたかもしれません。

ただ、ゼロからせどりで資金と経験を手に入れ、それを足掛かりに起業した方はたくさんいらっしゃいますし、せどり専業の会社を立ち上げて、大きく成長させ、多くの従業員を雇って運営している方がいるのも事実。

単純にお金だけの事を考えるならリスクも少なくないですが、実際に起業してみる事で得られる経験は、あなたのこれからの人生にとって大きな財産になるはずです。

人生において、大きな転換期はそれほど多く訪れません

せどりとの出会いで少なからず人生に変化が訪れ、その上で少しでも起業に目を向けたのならば、怖がらずにメリットとデメリットに真摯に向き合い、悩むだけ悩むべきだと思います。

どの選択をするにしても、真剣に悩んだ分だけ貴方の人生は輝くはずですから!

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