先週受け取った、この婚約指輪・・・返すわねっ・・・。
どうしたのかってっ?
自分の胸に手を当てて考えてみなさいよっ!?
あたし、犯罪者なんかと一緒になるつもりはないわっ!
聞いたのよ、あたし・・・。
貴方!
「せどり」やってるんですってねぇっ!?
いやぁっ!
不潔っ!
貴方ねぇ、私を傷つけたばかりか、「ウサギはいつもキュートな癒し系」っていう全世界共通のパブリックイメージまで台無しにしたのよっ!!
時代が時代なら島流しよっ!!
・・・ぇええ?
せどりは違法じゃない??
だ、だって、違法転売で捕まってる人の話、聞いたことあるわよ・・・?
ほ、ホントに違法じゃないの?
・・・と、とりあえず、このでっかいダイヤ付きの指輪は指に戻しておくわね・・・。
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
本記事の信頼性
40歳でIT業界歴 20年。
プログラマーと せどり をやりつつ
会社の経営もしております。
せどり では2年以上安定して収入を得ています。
( 1日2時間程度の時間で安定して最低でも せどり のみで
1か月25万円以上 多い時は 1か月50万円以上得ています)
結論・「せどり」は違法性のないビジネスです! でも、やり方次第で罰せられる可能性もあります!
「せどり」。
ここ数年で、随分耳にするようになりましたね。
しなしながら、「せどり」が何なのかをよく分からないまま、「悪質なビジネス」もしくは「違法スレスレの金稼ぎ」といったいった印象を持っている人達がいるのも事実です。
「せどり」がなんたるか、については別記事で詳しく書かせて頂いておりますが(「せどりってどんなビジネス?」)、ここでも声を大にして言いましょう。
そもそもせどりは「仕入れた商品に利益を乗せて販売する」ビジネスです。
これが違法なら、世の中のデパートもコンビニも商店もあいつもこいつもそいつも、全て犯罪者になっちゃいますよね。
しかしながら、「せどりで逮捕された」というニュースを耳にする事もあります。
これに関しては、「せどりを行ったから」ではなく「法律違反を犯してせどりをしたから」逮捕された、というのが正解。
我々人間が太古の昔から生活のために行なってきた、「海で魚を取る」「火をおこす」などの行為も「法律」に反していれば捕まります。
また、法律違反には当たらないまでも「著しくモラルに欠け、多くの人に迷惑を掛ける」行為のせいで「せどり」のイメージが悪くなっているのも事実です。
大切なのは、他のビジネスと同様に「せどりについての正しい知識を得る」という事。
今日は、せどりを行うに当たって法律違反にならず、クリーンに仕事を続けるために何に気をつければいいのか、考えていきましょう!
せどりが「違法」になるケース。
まあ、法律は世の中の情勢や動向によって変化していきますが、2021年現在、せどりを行うにあたり「法律違反」になる可能性があるケースはざっと下記の通りです。
- 古物商許可が無いのに中古品取り扱っちゃった
- 偽物のブランド品売っちまったぃ
- 違法コピーされたデジタルコンテンツを販売してしまいました
- チケット高額で売ってしまったのよ
- 酒もタバコも薬も売ったぜよ
- 海外から輸入した食品や化粧品を販売したのじゃよ
- 脱税しちゃったぽん
といったところでしょうか。
というものも有れば、
と感じるものもありますので、一つ一つ説明していきましょうね。
古物商許可が無いのに中古品取り扱っちゃった
洋服にしろ、本にしろ、家電にしろ、「中古品」を扱ってビジネスをするのであれば「古物商許可証」というものを取得しなければなりません。
とは言っても、メルカリなどのアプリで「中古品」を売るのが犯罪かと言われれば、そうではありません。
あくまで「ビジネスとして営利目的で仕入・販売する」ために許可が必要なのであって、
- 自宅の不用品
- 他人から貰ったもの
などを売ることに何ら問題はないんです。
そもそも、なんでこんな法律があるのかと言いますと、「売り捌かれた盗品を追って見つける」事が出来る様にしてるんですね。
実際に、大型のリサイクルショップなんかには警察署の刑事が行って、盗品が販売されていないかどうかのチェックを依頼します。
そんなわけで、「中古品」でせどりをするには許可がいるので「新品」だけ仕入れて「新品」で売っていれば安心・・・と思われがちなんですが、実はコレもグレーゾーンなんですね。
ネットを見ていると「新品でのせどりに古物商許可がいるか否か」についての議論が真っ二つに分かれており、何が本当か分かりません。
ここで、基本に立ち返ってみましょう。
「古物商許可」は、盗品の流通を抑止・解決するために作られたものです。
よって、扱う商品に「盗品である可能性」があるかどうかを考えれば答えは自ずと導かれるはずです。
たとえ未使用・未開封の状態であってもメルカリやヤフオク、リサイクルショップなどから仕入れた品物には「盗品の可能性」がありますし、実際の店舗や業者から購入した商品にはそれが無い。
よって、前者には古物商許可が必要であり、後者には必要無い、というわけです。
ややこしい話ですが、未使用・未開封の品物であっても一度消費者の手に渡ったものは法的に「新品」とは呼べない、という事なんですね。
というわけで、未使用=大丈夫ということではありません。
実際に「個人間の取引で手に入れた」ライブチケットを大量に販売し「古物営業法違反」で捕まった例もあります。
「せどり」は日の浅いビジネスであるため参考となる判例が少なく、どこまでがセーフか、という判断が難しい場合が少なくありません。
ご存知の通り「せどり」は大きく稼げるビジネスとして日を追う毎に広く周知されてきております。
今後、新たに法律が作られて大きな規制がかかる可能性もありますので、とりあえず古物商許可は取っておいた方がベターかとは思います。
費用も20000円弱程度ですし、書類は警察署のホームページからダウンロード出来ます。
そこまで複雑な書類ではありませんし、どーしても書類が苦手、という方は行政書士に依頼する事も出来ます。
当然費用がかかるわけですが、「法を犯してビジネスが台無しになる」可能性を考えると多少の出費も手間も惜しむべきではない、と感じますね。
偽物のブランド品売っちまったぃ
私、コロナ以前は海外に行く機会が多くありまして。
以前は多くの国で「偽ブランド品」が路上や店舗でたくさん販売されていましたが、最近は取り締まりが強化されて、どこの国でもめっきり減ったな、という印象です。
しかしながら、逆に「ネットショップ」や「フリマサイト」が「偽ブランド品販売」の温床になっているのは周知の事実です。
一見して偽物だとわかるものも少なくありませんが、最近の偽物は「スーパーコピー」と呼ばれるほど再現度が高いものもあり、中には
ってレベルの品まであるそうで、マジ驚きです(・Д・)
そうなると、素人が本物か偽物かを判断するのはまず不可能ですよね。
当たり前のことですが、偽ブランド品の販売は犯罪であり、正確には「商標権の侵害」に当たります。
というわけで、偽ブランド品でせどりをした場合も「犯罪行為」になるのは言うまでもありませんが、ここで気をつけなくてはならないのは「偽物と知らずに販売した場合も罪に問われる可能性がある」という点です。
と感じるかも知れませんが、仮に貴方が本当に知らないで販売していたとしても、「無実」とされるにはそれを「証明」出来なくてはならないからです。
特に人気のあるブランドなどを扱う際には慎重に、信頼の出来るルートからの仕入れを心掛けるべきですね。
違法コピーされたデジタルコンテンツを販売してしまいました
という方もいるかも知れませんが、音楽や動画、電子書籍やゲームにソフトウェアなどなど、デジタル化された内容のモノを指します。
以前、「Winny」や「Share」などのファイル共有ソフトによる「違法ダウンロード」が大きな問題になりましたね。
それを規制する法律は改正が繰り返され、どんどん厳しくなっておりますが、現在でも映画館やライブ会場で許可無く保存した内容を販売する人が後を断ちません。
こちらは「著作権の侵害」という事になり、当然違法です。
言うまでもない事ですが、違法コピーの商品は扱わないよう気をつけましょう。
チケット高額で売ってしまったのよ
アーティストのライブやスポーツの観戦など、人気の高いチケットを購入し高額で販売する行為です。
これに関しては以前から「ダフ屋」という名称が存在する様に、利益が高く大昔から行われてきた「悪質な転売行為の代表格」であります。
著しく迷惑や不利益を生むため、これを防ぐために開催会場では「本人確認」などの防止策を徹底するようになりましたし、2019年には「チケット不正転売禁止法」という法律が作られたほどです。
これによって転売行為だけでなく、それを購入した人も罪に問われるという、非常に効力の強いルールが出来ました。
ただ、参考までに厳密な話をしますと「チケットを転売する事」自体は法に触れてはいないんですよ。
違法とされるのは
- 定価よりも高額での販売
- 転売を目的とした購入
となっておりますので、例えば
というのは問題ありません。しかしながら、
まあ、どっちにしても「せどりでは扱えない」事に変わりはないですけどね。
酒もタバコも薬も売ったぜよ
「中古品を販売するには許可がいる」という話は上記でしましたが、たとえ新品であったとしても「許可がないと売れない品」というのも結構存在します。
特に身近なものだと、お酒やタバコ、医薬品などがそれに当たります。
厳密に言いますと、お酒に関しては不用品を売る事に違法性は無いのですが、「ビジネスとして」販売をするのであれば「販売業の免許」が必要になります。
対してタバコや医薬品に関しては、たとえ不用品の販売だとしても「小売販売許可」無しでは許されません。
私は海外に行く機会が多かったので、空港の免税店で安く売っているタバコやお酒をせどりで扱えば大きく儲けが出るかなぁ、と感じましたが、まさに「そうは問屋が卸しません」といったところですね。
古物商許可証とは違い、これらの販売免許を取得するのは容易では無いためやはりこれらを「せどり」で扱うというのは現実的ではありません。
参考までに、現状では「電子タバコ」は販売しても違法とはならないようです。
グレーゾーンですけどね。
というのも、電子タバコが世に出てからまだ日が浅いのでこれに関する法律がまだ定められてないんですよ。
法律は変わりゆくものですので、せどりを続けるのであれば、常に新しく正確な情報を仕入れる、というのも大切ですね。
海外から輸入した食品や化粧品を販売したのじゃよ
グローバルな社会になったとは言いつつも、島国である日本の人たちはまだまだ英語が不得手であります。
海外のショッピングサイトから購入すればかなり安く購入する事が出来るのに、「英語でしか対応していない」ために敬遠し、日本語のサイトで高額な商品を選ぶ人は少なくありません。
そして、そこに「せどり」で稼ぐチャンスも潜んでいるわけです。
注文に英語しか使えない、もしくは輸送料が高いなどのデメリットがある商品を一括して仕入れ、利益を乗せて販売する。
自分の利益にもなりますし、購入側も安く楽に商品が手に入る。
「せどり」における一つの理想の形ではないでしょうか。
もちろん、海外から仕入れた商品の販売自体に問題はありません。
しかしながら、取り扱う商品によっては「違法」となる可能性がありますので気をつけなくてはなりません。
具体的に気をつけなくてはならない商品は
- 食品やサプリメントなど、体内に入れるもの
- 化粧品やコスメ様品など、肌に使用するもの
- おもちゃなどの子供向け商品
などです。
と思う人もいるかも知れませんが、そういった商品は衛生法や取引法など「様々な法律をクリアした商品」になります。
商品に必ず日本語のラベルが貼られているはず。
なかにはグレーゾーンの商品を販売して利益を出している人もいますので、現状で「違反した全ての人が裁かれている」わけではありませんが、想像してみてください。
違反して罪を受けるだけならまだしも、「販売した商品を使った人が死亡した」なんて事になったら一巻の終わりです。
なお、海外から仕入れる際、ある程度以上の量や金額を上回ると本来は「関税」を払わなければならないものもあります。
海外からの仕入れは大きなビジネスチャンスではありますが、それ故にしっかりと法律を頭に入れておかなければなりませんね。
脱税しちゃったぽん
他に収入の無い人なら年間38万円以上、副業としては年間20万円以上の収入があった場合、確定申告をする義務があります。
これを怠った、もしくは意図的に申告しなかったために「脱税」になったというケースです。
という方は会社にバレずにせどりを行う方法がありますし(別記事「副業でせどりをしたら会社にバレる?」)、「目先の利益のために法を犯して追加課税でとんでも無い目に遭う」人は少なくありません。
って人も少なくないようですが、今やせどりは「月に何百万も稼ぐ人がいる」ビジネスです。
昔のようにバレずにコッソリ副業という時代ではありません。
そもそも
という気持ちでは安心してせどりに励む事が出来ないでしょう。
誰にでも大きく稼ぐ可能性が与えられたビジネスです。
本業に関しては大抵、勤め先が確定申告をしてくれるので面倒に感じるかも知れませんが、つまらない事で台無しにならないよう、やるべき事はやりましょうね。
違法ではないが「規約」や「モラル」に反する行為
さて、「犯罪になるケース」を説明して参りましたが、
というわけでもありません。
モラルの欠如した行為により「せどり」自体のパブリックイメージが悪化する事も避けたいところですし、迷惑や被害を受ける人がたくさんいれば、それを防ぐための法律が作られ、規制が大きくなるでしょう。
というわけで、「犯罪ではないが自重しなくてはならない行為」についても説明していきましょう。
買い占め行為
限定品の洋服やコスメ、フィギュアなど需要の高い商品を買い占め、高額で転売する行為です。
記憶に新しいものでは、2020年、コロナが蔓延し始めた事に伴ってマスクや消毒液の買い占めが問題になりましたね。
という誤った情報に踊らされ、トイレットペーパーの買占めまで行われていました。
それまでマスクや消毒液の転売を規制する法律が無かったため、2020年3月に「国民生活安定緊急措置法」という名の下、これらの高額転売が禁止される事態になりました。
個人の私利私欲のために、本当にそれを必要としている人たちの元に供給がされず、多くの批判を受けました。
「転売は悪」というイメージをつくった大きな出来事です。
自分の行為が社会全体に、また、清く正しく「せどり」に励んでいる人達に迷惑をかける事の無いよう、モラルを持ってせどりを行いましょう。
販売サイトの規約違反
せどりを行うからには「販路」、つまりはそれを売るための方法が必要となりますが、ほとんどの人がamazonやメルカリなどのサイトやアプリを使用しているはずです。
という事になれば大きなダメージを受けますし、せどりをもう続けられない事態に陥る可能性もあります。
- 無在庫販売
- 二重出品
- アカウント複数所持
- 販売禁止のカテゴリーの商品の取り扱い
- 画像や文章の不正転用
など、これらは多くのサイトで禁止されている行為です。
サイトによって規約は異なりますので、自身が利用するサイトの規約はしっかりと確認しましょう。
ろくに目を通さずに利用するユーザーがほとんどですが、ビジネスで利用するとなると、それでは済まされませんから。
一つの販路がダメになったなら、別の販路を利用するという方法もありますが、全く同じ性格のサイトはありませんし、それまでに得たメリットやアドバンテージを全て失う事になります。
さいごに。
他の記事でも何度も書いておりますが、私自身「せどり」は非常に優れたビジネスであると考えています。
特別な学習や準備が必要なく、大きな出資金も必要が無い。
時間の取れない主婦でも隙間時間に行う事ができ、作業時間は自身で調整でき、大きく稼ぐ可能性も眠っている。
かつ、大失敗をする可能性が少ない。
ですが。
「大きな赤字になる可能性が低い」のは確かですが、ルールを破ればそれが意図的であってもなくても「犯罪者として裁かれる」可能性があります。
それはせどりにおいてだけではなく、「貴方の人生」におけるこの上ない「大失敗」であるはず。
上記の通り、「ネットを利用したせどり」はまだ世に出てから日の浅いビジネスであるため、それに関する法律も判例も不十分であります。
そのためグレーゾーンギリギリでせどりを行う人もいますが、これだけコンプライアンスが叫ばれる世の中において、長期的なビジネスを考えるのであればこれは避けるべきです。
と感じる人もいるかも知れません。
ですが、ビジネスとしてそれを始めるからには、貴方自身が「プロフェッショナル」でなくてはなりません。
そして、プロであるからには「法律」や「ルール」を学び、それを遵守しなくてはならない。
それはどの業界においても当たり前の事です。
明るい未来を掴むためにせどりを始めるはずです!
心配事はしっかりクリアにして、せどりに励みましょう!