あたし、大変なこと聞いちゃったのよ!
まさに「現代社会の闇」って感じのやつ!!
あ、あのね、友達のウサ夫くん、いるじゃない?
あの人、もう何年もプログラマーやってるって言ってたわよね??
・・・絶対に誰にも言っちゃダメよ・・・?
あのね、ウサ夫くん、実は・・・
プログラマーの資格、持ってないんですってーー!!!(轟)
資格無いの隠して働き続けていたのねっ!
ヤダヤダヤダ! 不潔っ!
虫も殺さない様な顔してっ!
闇医者ならぬ闇プログラマーよっ!
そんな人のプログラミングで動いてるシステム全部が可哀想っ!!!
・・・ぇえ?
プログラマーって・・・資格無くてもいいの?
ほ、ホント?
じゃ、じゃあ、無くてもいいのに何で資格なんてあるのかしら・・・?
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
本記事の信頼性
記事を書いている現在の年齢が
40歳でIT業界歴 20年。
現役のプログラマーであり会社の経営もしております。
結論・資格は必要無いのです!
医者になるには医師免許を取らなければいけませんね。
教師になるにも教員免許を取らなければなりませんし、弁護士になるにも資格が必要です。
じゃあ、現代社会において最も需要が高い職業の一つである「プログラマー」に関しては、どうでしょう?
資格は必要でしょうか?
「必要」という単語の文字どおり、「必」ず「要」るのかと言われれば・・・
答えは
です。
そう。
人を愛するために資格は必要無いのと同様に、プログラマーになるために必要な資格も無いのですっ!
(この一文も必要なかったな)
プログラミングに関する資格は簡単なものから難解なものまで数多く存在しますが、そのどれ一つとして、
では、なぜたくさんの資格が存在し、皆さんお金と時間と労力を消費してまで資格を取ろうとするのでしょうか?
答えは簡単ですね。
資格を取るメリットがあるからです。
「持ってなきゃならない資格」はありませんが、「持ってると有利な資格」はたくさんあるんです。
ではまず、資格を取ることでどんな利点があるのか、考えていきましょうね。
資格を取って得られるメリット
プログラミングに関する資格を取得することで得られる一般的なメリットを大きくまとめると、下記の3点になります。
- 自分の能力を客観的に示す事が出来る
- 知識を包括的に身につける事が出来る
- 明確な目的を定められる
1.自分の能力を客観的に示す事が出来る。
わかりやすく具体的に言えば、
最も現実的なメリットではないでしょうか。
「実務経験がたんまりあるプログラマー」であればそれをアピール出来ますが、そうでなければ自分の能力やスキルを証明する手段がありません。
他の記事でも書かせて頂いた通り、プログラマーにとってもコミュニケーションは必要ではありますが
(プログラミングに向き不向きはあるの)
「営業職」などとは根本が異なるので、面接での印象の良さやコミュニケーション能力だけでは雇ってくれません。
まさか面接会場で実際にプログラミングしてみせるって話しにもなりませんしね。
そうなると、
明確にアピール可能な武器が必要になります。
自分が就きたいと考えている分野において有効とされる資格を獲得することで、プログラマーとしての道が大きく拓けるわけですね。
2.知識を包括的に身につける事が出来る
学生時代、ギターを練習してる友人がいたんですよ。
もともと、彼にはどうしても演奏したい曲がありまして、最初からその曲ばかり、長い時間ずーっと練習していたんですね。
結果、見事にその難解な曲を演奏できるようにはなったんですが、悲しいかな、他の曲は全く弾けないという状態になってしまいました。
バンドをやりたくても、一曲しか弾けないギタリストに需要はありません。
コードをしっかり覚えて、基本的な指の運びを段階的に練習して・・・という総体的な練習の先にこそ、活躍の場は広がっていきます。
つまりは、独学でプログラミングを学んでいると彼と同じ失敗をしがちである、という事です。
今現在使うための知識ばかりを取り込んでしまうと、偏った断片的なスキルしか身に付きません。
そこに関連する知識を総体的に取り込む事で応用の効く実践的なスキルが身につきますし、あるカテゴリーに関しての全体像をつかむ事で、容易く抜け落ちることのない(要は、すぐに忘れちゃったりしない)普遍的な知識として身につける事が出来るのです。
言わずもがな、プログラミングに関する資格を取るためには、
ので、資格取得のための学習=将来役に立つ包括的な知識の取得というメリットがあるわけです。
3.明確な目標を定められる
これまた別の記事でお話しした通り(プログラミングは独学できるか?)、
数限りない量の情報が一面に広がっており、加えてIT業界は、今この時もすごい速度で進化・進歩を続けているので、プロとして学ぶべき知識は無限に広がっていきます。
そんな中、目標設定をしなければ、行き先を見失って溺れてしまう事になります。
現実に独学でプログラマーを目指す人の90%が挫折すると言われていますから(怯)。
しかしながら、その事が分かっていても延々と広がるプログラミングの世界において、明確なゴールを定めるというのは意外に難しいものです。
既に形成された「資格獲得」という目に見えるゴールを目指す事で、進路がブレる事なく、自分のモチベーションを保ち続ける事が出来るはずです。
オススメの資格5選!
まあ、「おすすめ」とはよく言うものの、元も子もない話をしてしまうと、目標をしっかり設定して、その目標実現のために有効な資格を選択するのがベストなんですけどね。
なんせ資格の種類が相当多いんですよ。
選択肢が多すぎると逆に選べなくなりますでしょ?
飛行機乗ってて
なら選ぶ楽しみがありますけど
なんて言われたら、選ぶ前に着離しちゃいますからね。
なので、一般的に人気がある資格を今回は5品!ご案内致しましょう。
情報処理技術者試験
なんせ、経済産業省が認定する「国家資格」なんですよー。
IT関連では唯一の国家資格です。
文字面も漢字ばかり並んでて、いかにもって感じじゃないですか?
余談ですけど、ヒヨコの雄と雌を見分けるだけの仕事があるんですよ。
内容は単純で笑っちゃいますけど、実はこの仕事、「国家資格」が要るんです!
・・・ホラ、印象変わりますでしょ??(実話です。)
なんにせよ、国家資格として多くの企業に広く認知されているので、それだけ評価を受けやすいわけです。
(ただし、評価対象となるのは、最低でも 応用情報技術者試験 合格 以上 というのが個人的見解です。)
加えて、この資格を取るにはプログラミングのみならず、ITに関する全般的な知識が必要となります。
そのため、資格取得に向けての学習を通じて、自分が担当する作業だけではなく、そこに関わる別作業の知識も身につける事が出来ます。
結果として全体を見通した仕事が可能になり、自身の大きなレベルアップにつながるんです。
プログラマーに限らず、ITに関する全ての職業に活用できる資格ですね。
PHP技術者認定試験
上記の通り、数多くの資格の中から自分が取るべき資格を見つけるためには設定した目標に有効なものを選択するべきなんですが、こちらはWEB系のプログラマーを目指す人に特におすすめの資格です。
そもそもプログラミングに関する資格は「特定のプログラミング言語に関する資格」がほとんどなんです。
ところが、
なので、現在において、そして今後も需要の高い言語に関する資格を取得するのが有効です。
「PHP」という言語に特化した知識を必要とする資格ですが、この言語はWEBアプリの開発に特化しており、世界中で需要が高く日本国内でも数多くのプログラマーが使用しています。
今後も高い需要が見込める事からも他の資格同様、取得すれば大きく仕事の幅が広がります。
なお、試験は「PHP5」と「PHP7」という二つのカテゴリーに分かれていて、さらに「PHP5」は3つの難易度に分かれております。
初級は難易度が低く10人中8人は受かる程度のものですが、上級は合格者が出ない年もある(汗)ほどの激ムズ資格です。
Ruby技術者認定試験
こちらもWEB系のプログラマーに需要のある資格です。
プログラミング言語である「Ruby」に関しては、
加えて様々なカテゴリーの開発において利用されています。
なお、難易度は
・silver
と
・gold
の2種類に分かれておりますが、どちらも絶望的な難易度ではありませんし、加えて
・platinum
というもう一つ上のレベルの資格も作られる予定です。
platinumを取得するためには、silverとgoldに合格しなければならないので、今後本腰を入れて取り組む価値のある資格だと言えますね。
ORACLE MASTER
とはいえ、こちらも「日本オラクル株式会社」という国内の企業が実施している民間の認定試験なんです(大元のORACLEはアメリカですけど)。
「スパゲティ・ナポリタン」や「ドリア」が実は和食であるのと同様に、なんとなく肩透かしを食らった気になったらすいません(謝)。
でも、だからってナメないでくださいね。
私のことは嫌いになっても、ORACLE MASTER のことはキライニナラナイデクダサ~イ(前田敦子風)!
ORACLEにあっては、2019年にマイクロソフトに次いで世界2位のソフトウェア企業に輝いた会社であり、特にデータベース系のソフトウェアに関しては全盛期の前田敦子ばりにダントツでトップを守り続けている企業です(AKB連撃)。
そういうわけで、世界に通用する民間資格であり、データベース系の資格として最も重宝されています。
難易度は4つに分かれており、初級でもそこそこの難易度と言われております。
それでも、下位レベルの ブロンズ、シルバーであれば初心者でも独学でのクリアが可能ですが、上位レベルの ゴールド、プラチナ、となると、そもそも有料の研修を受ける必要があり(費用が20~40万程度かかる!)、
難易度もかなり高いので、IT系の会社においてよく利用される、「資格取得補助金」のシステムを使う人も多いです。
よって、個人で挑戦するには少々敷居が高いですね。
Python3エンジニア認定試験
「Python」と言えば、
AI 開発のシーンにおいて大活躍中の言語ですが、シンプルで初心者にも使いやすく、そもそも汎用性が高く、何を開発するにしても使える万能性を持ち合わせております。
試験自体の難易度も決して高くないので、何から始めていいか悩んでいる、プログラミング初心者・未経験者にも安心しておすすめ出来る資格ですね。
合コンで
ってサラッと言えたら、かっこよくないですかー(輝)
さいごに。
冒頭にもお話しした通り、「絶対に取るべき資格」は基本的に存在しません。
ただ、我々の業界は良くも悪くも需要が高いので、能力の高い人間からそうでない人間までどしどし流れ込んでいる状態です。
私も20年間、プログラマーとして色々な職場を経験してきましたが、残念ながら優秀な人材が、優良な企業にいるわけではないという現実をいくつも目の当たりにしました。
今後も、プログラマーはピンからキリまで、どんどん増えていくはずです。
自分自身の能力を高め、かつその能力を証明できる資格を取得し、他のプログラマーに差をつける。
そんな必要が出てくるんじゃないでしょうかね。