ハーワーユー?
アイラブジャスティンビーバー!
・・・えっ?
頭でも打ったのかって?
いやねぇ、ほら、あたしプログラマーを目指してるって言ったじゃん?
だから、そのために英語を覚えて身も心もグローバルな女になろうとしてるんじゃないのよぉー。
ドゥーユーアンダースタン?
え? そもそもプログラマーに英語が必要なのかって?
・・・そ、そういえば、プログラマーやってる知り合いで英語ペラペラな人なんていないわねぇ・・・?
え? 何? イングリッシュ出来なくてもノープロブレムってことっ?
わかんないわっ! オーマイゴッド! 誰かテルミーーっ!!
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
本記事の信頼性
IT業界歴 20年、現役のプログラマーであり
会社の経営者でもあります。
結論・出来た方が良いです!
プログラマーに英語が「必要」かどうか、と言われると難しいところですが、
現実に、英語がまるで出来ないのにプログラマーとして働いている人達は居ますからね。
しかしながら、英語を身につけてもプログラミングには全く役に立たない、という話ではありません。
ただプログラマーという仕事に就くだけならば、英語が出来なくても可能でしょうが、ある程度のレベル以上に達するためには英語が必要になるケースが多々あります。
だからといって、
と言いたいわけでもないんです。
そもそも、プログラマーの業界自体が「一生勉強」と言われております。
プログラミングに関係する情報やスキルは途方もない量存在し、さらに時代の流れとともにそれは増加していきます。
そんな中で、英語学習だけに労力や時間を割くわけにはいきませんよね。
「英語のスキル」とは簡単に言うものの、そのスキルや学習方法は多種多様です。
読み書きは得意だけど全く聞き取ることが出来ない人もいれば、簡単な会話は得意でも少々難しい内容の文章は全く読めない人もいます。
もちろん、
なら言う事ないですが、並の人間の能力では少々難しいと思いますので、
プログラミングに必要な類の英語スキルを身につけるというのが現実的かと思います。
今回は、英語のスキルを伸ばす事でプログラマーにとってどんな利点があるのか。そして、プログラマーにとって有効な英語のスキルとはどんなものなのか、についてお話しさせて頂きます。
英語を覚えればどんな利点があるのか。
くしくも、日本の小学校においてプログラミングが必修化されたのとほぼ同時期に英語も必修化されましたね。
国際社会において生きていくために、「英語」の重要性が高まっているのは周知の事実ですし、英語を身につける事は仕事だけではなく、「人生」における選択肢を大いに増やすことでしょう。
その選択肢を一つ一つ挙げていけばキリがないのですが、ここでは英語を覚える事で「プログラマーとして」どんなメリットが生まれるのかを考えてみましょうか。
私の思うメリットは下記の3点です。
- より多くの情報をGET出来る!
- たくさんのエンジニアとcommunicationが取れる!
- selectできる仕事の場が増える!
1.より多くの情報をGET出来る!
日本の古い曲の歌詞に、
というのがありますが、皮肉にも現代や未来を象徴する「プログラミング」という仕事はまさにこの性格を持っておりまして、
・コードを書いてはエラー(問題)が出て、原因を探っては修正してという事の繰り返し。
なんなら、二歩どころか2000歩くらい一気に戻されて、「汗かき べそかき」どころか
する事もあります(疲)。
というわけで、プログラマーにとって「問題を解決する能力」というのは必須であり、そして問題を解決するためには「問題を解決する方法」を世界のどこかから見つけて、集めて来なければいけません。
となりのデスクの同僚に聞いて解決できる程度ならばいいですが、日進月歩のプログラミングの世界において、新たな問題は増え続けていきます。
未経験のトラブルならば書籍やネットを駆使して解決法を探らねばなりません。
そんな時、英語を使うことができればより多くの情報源から情報を得ることが出来ます。
当然、日本語の情報よりも英語の情報の方がはるかに豊富なんですから。
求めている情報がより新しいものであり、より専門的であるほど日本語に翻訳されている可能性は低くなります。
そんな場面で、英文の資料やサイトからも情報を得ることが出来たら、これは大きな強みですよね。
現代では、日本語に翻訳された書籍や資料が少なからず存在しますが、英語と比較すれば絶対数が限られますし、かつ、翻訳者の腕次第では優れた情報が台無しになる事もあります(映画や小説でもよくあるパターンですよね)。
翻訳サイトもかなり実用的にはなりましたが、いかんせん
英語は一つの単語が持つ意味が広いので、専門的な知識を要する文章に使用すると、意味の通らない文章しか出てこない事も良くあります。
他人の感覚を介さず、数多くの情報にダイレクトに触れられる。
これは英語を学んだプログラマーの最も大きなメリットとなるでしょう。
2.たくさんのエンジニアとcommunicationが取れる!
さて、問題解決のために英文の情報を探った結果、解決法が見つかればバンザイ! ですが、それでも見つからなかったらどうしましょう。
まあ、母ちゃんが現代最強のスーパープログラマーならそれで間違いないんですが、そうでない限りは自動的に「他人に聞く」という事になりますよね。書籍にもネット上にも見つからない「解決法」が「誰かの頭の中」には存在するかもしれませんから。
プログラミングにおけるエラーについて検索していると、「StackOverflow」というサイトに行き着くことがあります。
このサイトは数多くのエンジニアによる、プログラミングに関する「質問」とその「回答」が集積されたコミュニティサイトであり、未知の情報に関して自ら質問する事も出来ます。
その際に、日本語だけではなく英語でも質問する事が出来れば、情報を得るための対象は何倍にも膨れ上がる事になります。
プログラマーとして長く働いていくのであれば、これと同じようなケースに遭遇する事が少なからずあるでしょう。
そもそもプログラミングは「万国共通のスキル」と言われます。
しかしながら、プログラマー同士がプログラミング言語でコミュニケーションを取るわけではありませんし、ましてほとんどのプログラミング開発はチームで行われますので、他者とのコミュニケーションは「絶対に必要」です。
せっかく世界中で使える「プログラミング」という技術を身に付けようとしている、もしくは身につけている最中なのですから、同じ技術を高め続けている世界中の同志達とコミュニケーションを取る手段も、身につけておいた方が良いですよね。
3.selectできる仕事の場が増える!
国内だけに市場を絞った会社でずっと仕事を続けるのならば話は別ですが、貴方がレベルアップして、いずれグローバルな市場を持った大きな企業で働く際に、英語能力の低さがネックで仕事が上手くいかない、というのはとても残念。
ボサボサの髪とボロボロのメイクで近くのコンビニ行ったら、
だったくらい残念です(涙)。
私の知人で、海外でプログラマーとして働いている人間がおります。
正直、国内で一緒に仕事をしていた時から「能力は並程度のプログラマー」で、現在でも極端にレベルアップしたわけではないんですが(本人了承済)、現在はとある国で「スーパープログラマー」として崇められているようです。
なんだか羨ましい稀有なサクセスストーリーに聞こえるかもしれませんが、実はこれ、一昔前には割と良くあった話なんです。
ってのと同じ類の話です。
彼が日本で働いていた時は、経験もスキルも少なく、かつプログラマー業界の環境改善がなされる前でしたので、いわゆる「ブラック」と言われる企業の劣悪な労働環境の中でゾンビの様に仕事をしておりましたが、海外に移ってからは労働環境が良好であり、その結果「プログラミングを好きな気持ち」も取り戻したんだなと感じます。
素敵なストーリーですが、この話の根底にあるのは「やっぱり英語は大事」という事です。
いわゆる「並のプログラマー」である彼が(本人了承済ですって!)たやすく海外に仕事の拠点を移せたのも、若干の英語のスキルがあったからこそです。
「海外で仕事」と聞くとハードルがめちゃくちゃ高そうですが、海外であってもプログラマーにおける仕事の根幹は「万国共通であるプログラミング」であるわけですから、他業種と比較するとかなりハードルは低いですよね。現実に、海外に移った彼もそれほど英語が達者なわけではなく、ちょっと得意な高校生くらいのレベルでした。
我々の業界は良くも悪くも転職の多い業界です。
終身雇用の時代が終わったと言われる今、現状にあぐらをかいて進歩や努力なく生きていくのは難しい。
プログラマーとして人生を泳ぎ切る覚悟ならば、どんな企業にも必要とされるレベルのスキルや知識を身につける事も一つですが、英語を身につける、というのも仕事の幅を拡げる一つの大きな手段です。
どのような英語スキルを身につけるべきか?
身も引き裂かれそうな悲しい話ですね。
ですが、これと同じ失敗をしてはいけませんね。
プログラマーしての純度を上げるために英語は有効である事は理解して頂けたかと思いますが、だからといって一心不乱に英語を学ぶべきでもないのです。
という段階で40歳を越えていたとしたら話になりません。
身どころか魂まで引き裂かれそうな話です。
そもそも音の出し方からして異なる言語を総体的に覚えるのは困難を極めます。
途方もない時間を要する。
というわけで、「プログラマーとして役に立つ種類の英語のスキル」を中心に身につけ、あとは「プログラマーとしての能力」を高める事に集中する、というのがおすすめです。
では、「プログラマーとして役に立つ英語のスキル」とは何か。
これは、「英語を読み書きするためのスキル」です。
上記の通り、英語が出来るプログラマーの一番の強みは「多くの情報源から情報を得られる」事です。
おびただしい量の知識や情報のほとんどは「文章」として残されており、複雑な解決法を口頭で聞き出す事は稀ですので、やはり「英語の読解力」が最も大切なのは明白。
次いで大事なのが、「英語を書く」能力です。
英語しか話せないエンジニアとコミュニケーションを取るケースでも、直接英会話をする事は稀ですよね。
メールやチャットでのやり取りが大半でしょうから、そうなると「読解力」に加えて「文章作成」の能力が有効です。
というわけで、完璧なイングリッシュスキルを目指さなくても、「読み書き」の能力さえある程度身につければ、プログラマーとしての大きな武器になります。
そして、この能力を身につけるに当たって「日本生まれ」の貴方はラッキー! だと言えるでしょう。
とはよく聞くセリフですが、だからって「文法」を軽視していいわけじゃないんですよ。
私、海外の語学学校に短期留学した事がありまして、そこには英語を外国語とする様々な国の生徒がおりました。
確かに、英語を綺麗に発音したり、正確に聞き取ったりという作業においては日本の生徒は不得手でしたが、こと「文章読解と作成」に関しては相当なアドバンテージを持っている事が分かりました。
ってな感じです。
どちらの能力が優れているか、という話ではありません。
大事なのは、「日本の学校教育においてしっかりした文法を学んだ我々は、英語の読解・文章作成をある程度身につけている」という事であり、さらに「その能力こそがプログラマーにとって有効な英語スキルだ」という事です。
まあ、海外に移れば英会話をする機会も増えるでしょう。「聞く力」と「話す力」も必要にはなりますが、経験上、そこまで重要視する必要はありません。
なぜなら、「人対人」という図式でコミュニケーションを図るのならば、お互いが歩み寄るからです。
まして、同じ会社で同じ目的のために働くのならばなおさらです。
こちらの聞く力が不十分であればゆっくり簡単な単語で話してくれますし、こちらの話す単語が稚拙であっても、相手方が「理解しよう」という姿勢になれば最終的に理解し合えるはずです。
極端な例ですが、「アップル」って単語がわからないとしても、
という具合に、知ってる単語を組み合わせて伝える事は出来ます。
そもそも、「文章を書く能力」が備わっていれば、落ち着いて時間を掛ければ説明できますしね。
もちろん、優れたプログラマーに流暢な会話スキルは不要! というわけではありませんが、差し当たっては「読み書き」の能力向上に力を入れるべきでしょう。
どうやって英語を学ぶか
プログラマーにとって英語が大切! というのは少なからずご理解頂けたのではないかと思うんですが、でもいざ勉強しようとすると
というのが現実でしょう。
時間もモチベーションも十分なら中学校の教科書や参考書を引っ張り出して一から始めてもいいですが、そうでない限りおすすめはスタディサプリを利用する という方法です。
現在では以前の様にスクールに通う必要なく、時間のある時に落ち着いた環境で勉強できますし、かつ
目的にあったコースを選択できる事も強みです。
上記の通り、「優れたプログラマーになるための英語学習」においては、何でもかんでも手をつければいい、というわけではありません。
英語のスペシャリストになるわけじゃないのですから。
必要な能力だけ身につければいいのです。
(※スタディサプリはこちら⇒ スタディサプリEnglish ビジネス英会話 )
ある程度英語の心得があるのならば、プログラミングを学びながら英語も学ぶというのも効率がいいですね。
つまり、プログラミングに関する知識を英語で取り入れる、という学習です。
例えば、覚えたいプログラミング言語のチュートリアルを英文のまま表示し、それを翻訳してみる。
チュートリアルを読むだけなのにわざわざ不得手な外国語を介するのは、一見回り道に見えますが、両者に共通して必要な知識が自然と身につくのでより実戦的です。
少し敷居は上がりますが、日本語ではなく英語でプログラミングを学習するサイトを使ってみるのも有効でしょう。
どんな方法を選ぶにせよ、過去に行った勉強をただ繰り返すのではなく、「プログラマーのための英語スキル」を身につける最善の方法を選ぶべきでしょうね。
さいごに。
プログラミングは基本英語であるとはいえ、中にはまっっったく持って
な人もおりました。
ですが、優秀なプログラマーであればあるほど
の割合が少ない。という構図が成り立っているのも事実です。
現在、最も求人が多いとされる我々の業界にはプログラマーが次から次へと入って来ております。
ですが、全てのプログラマーに良好な環境が用意されているわけではありません。
ピンにはピンなりの、キリにはキリなりの環境が待っております。
そして、プログラマーとしてより良い環境を選択できる様にするための努力として、英語の学習は悪くない選択です。
「必要ではないからやらない」のではなく「やったほうが自分のためにいいからやる」と感じて欲しいのです。
島国に育った我々は英語に関わる機会が少なく、苦手意識を持つ人が多い。
しかし、英語の一番の上達方法は「とにかく英語に触れる事」です。
怯えずに飛び込んでみれば、知らず知らずのうちに身につくものです。
胸を張って恐れずにもう一度学んでみませんか。
心配しなくても大丈夫!
貴方には、恵まれた日本の教育現場で英語を学んだ経験があるんですから!